ONE PIECE104巻分を振り返ろう!~ドラム王国編②~

ONE PIECE104巻分を振り返ろう!~ドラム王国編②~

11月4日に104巻が発売されたONE PIECE。

コミックス派も週刊誌派も、これからの展開に備えて、一緒に振り返ってみませんか?

※アニメ派の方、未読の方はネタバレも含まれますので、ご注意ください。

巻十六 “受け継がれる意志”

巻十六 “受け継がれる意志”

ルフィは雪崩で倒れた木を使い、木をソリ代わりにしながら雪崩の波に乗ります。

サンジも乗り、雪崩を乗り切れそう!というところで、前方に岩が現われます。

サンジはナミを守るため、身を挺して木の軌道を変え、ルフィとナミは無事雪崩を乗り切ることが出来ました。

※画像はイメージです

しかし、サンジは重傷を負います。

意識のないサンジとナミを抱え、途中雪崩に巻き込まれて瀕死のラパーンを助けたルフィは、山登りを再開します。

ルフィ達が遭遇した雪崩は、ビビやウソップ、そしてワポル達がいる町までやってきます。

ワポル達はワポルの何らかの能力を使って助かります。

山登りをしていたルフィがワポルを倒す為に雪崩を起こしたと勘違いしたワポルは、ルフィへ怒りを露わにします。

目的地えんとつ山を目指すルフィの後ろから、ワポル達が邪魔しにやってきます。

※ラパーンの拳のイメージです

そこに駆け付けたラパーン!

彼らの力を借りてワポルを乗り切ったルフィは無事、山の頂上に到着しました。

一方、ビビとウソップは雪に埋もれたゾロと合流。

ワポルとドルトンがぶつかっていた町に辿り着き、ワポルの軍へとゾロが喧嘩を売ります。

(ゾロは裸でいた為、ワポル軍という敵から服を奪い取りたかったようです)

ナミは治療を受けることが出来たようで、目を覚ましました。

魔女と呼ばれていた医者はドクトリーヌと名乗り、彼女が育てているトナカイのチョッパーは“ヒトヒトの実”を食べた能力者だと言います。

チョッパーは生まれた時から青鼻で、群れから見放されていました。

悪魔の実を食べてからより顕著になり、トナカイからも人からもバケモノと呼ばれた傷を負っていました。

そんなチョッパーが唯一心を開いていた男がいました。

それがDr.ヒルルク。

チョッパーの名づけ親です。

同時刻、ゾロがワポルの兵士たちを1人でなぎ倒します。

国民たちは一斉にスコップなどで雪を掘り起こしだします。

ドルトンが埋まってしまっていたのです。

皆で捜索したおかげか、ドルトンは見つかりました。

その頃、ワポルが山を登りチョッパーとドクトリーヌの前に現れます。

実はチョッパーとドクトリーヌが住んでいた場所は、ワポル達が住んでいたお城だったのです。

※画像はお城のモデルと噂されるノイシュバンシュタイン城です

城を奪い返そうとするワポル達は、城の旗が桜が舞うドクロ印の旗に代わっていることに気づきます。

この城は、Dr.ヒルルクの墓。

そう主張するチョッパーとドクトリーヌに怒るワポルに、ルフィの拳がぶつかる。

というところで、過去の話をしましょう。

今から6年前のことです。

ヤブ医者で盗人のDr.ヒルルクは、死にかけのチョッパーを拾います。

その年、世界会議(レヴェリー)が開かれていました。

革命家ドラゴンに注意せよ。

という話題が出た時、ワポルは自分の国に迷惑さえかけなければいいという横柄な態度を取ります。

それに怒ったネフェルタリ・コブラ(ビビの父)にワポルがキレます。

幼い子供のビビに八つ当たりをしたのです。

しかし、ビビは戦争を起こさない為、感情を堪えます。

この頃から、ビビは王女としての心構えを持っていたのですね。

ドルトンはこの時から、ワポルが行う政治に疑問を持つようになりました。

※画像はイメージです

チョッパーとヒルルクは、出会ってから1年、一緒に過ごしていました。

チョッパーはヒルルクから、治せない病は無いこと。

ドクロとは信念の象徴という話を教えてもらっていました。

それから、ヒルルクはドラム王国という病の国を治そうと頑張っていることも。

けれど1年経った日、チョッパーの怪我が完治すると同時にチョッパーはヒルルクの元から追い出されてしまいます。

ヒルルクには、チョッパーを遠ざける理由がありました。

寿命がもうあと少ししかないのです。

※画像はイメージです

それを知ったチョッパーは、自分の知識を使い、治療に使う為のキノコを持ち帰ります。

ヒルルクにキノコを使ったスープを飲んでもらってすぐ、ヒルルクはドクトリーヌにチョッパーと研究成果を託し、城に向かいます。

ドラム王国唯一の医者イッシ―20が病気で倒れているという噂を聞いた為、治療にむかったのです。

しかし、それはワポルの罠。

それを知ったヒルルクは喜びます。

“よかった…病人はいねェのか…”

巻十六 “受け継がれる意志”

ハッとするドルトンやイッシ―20を置いて、ヒルルクを殺そうとするワポル達。

彼らに、ヒルルクは言います。

“お前らにゃあ おれは殺せねェよ”

“人はいつ死ぬと思う…?”

“人に忘れられた時さ…!!!”

“おれが消えてもおれの夢はかなう”

“まったく!!!!いい人生だった!!!!”

巻十六 “受け継がれる意志”

この言葉と共に、ヒルルクは自爆して死んでしまいました。

そこに駆け込んで来たのは、チョッパーでした。

チョッパーはドクトリーヌから、チョッパーがヒルルクに飲ませたキノコが毒キノコだと教えられていました。

ヒルルクの命はもうすぐ消える。

優しさだけでは人を救えない。

医者には知識が必要だということを、ドクトリーヌから教えられました。

ヒルルクを心配したチョッパーはドラム王国を駆け抜けましたが、ヒルルクの最期には間に合いませんでした。

ヒルルクの死を笑うワポル達、に怒りを露わにするチョッパー。

それをドルトンが止めます。

この国の犠牲者を減らす為に。

チョッパーは逃げたその足で、ドクトリーヌに教えを請います。

その日から、チョッパーはなんでも治せる医者を目指して勉強を始めました。

そして現在に戻ります。

ワポルの眼前にはルフィの拳。

ワポルに拳がめり込んだところで、この巻は終わりです。

まとめ

ヒルルクの生きざまは、とてもカッコいいですよね。

ワンピースの作中で様々な“受け継がれる意志”が描かれています。

その受け継がれる意志とは何なのか、が明確に言葉として描かれたのがこの巻でしたね。

Dr.ヒルルクの言葉は胸に染みます。 次で、ドラム王国編完結です!